“旅と食と和裁とわんこ”

〜食い意地のはったあじみの日記〜

「アキュイール」(フレンチ)[西天満]

母と二人で美術館デー。
いつものことながら、タダ券につられて大阪市内の美術館をハシゴした。
でもランチに血道を上げる私は、西天満のフレンチ「アキュイール」を予約して臨んだ。
以前通りかかって偶然見つけ、ふらりと入ろうとしたら満席で断られたのでリベンジをば。

店内はとてもスタイリッシュで白と黒のモダンな内装。
でもとんがり過ぎてはおらず、(何じゃコリャ?的なオブジェも無いし〜)落ち着ける雰囲気。
窓ガラスが大きい分、思ったよりも日差しも明るく、パリッと糊の利いた白いテーブルクロスも目に眩しい。

席に着くとまずはお飲み物メニューが手渡される。
ミネラルウォーターだけでも炭酸入りや無しとで3種類づつ位あったよ。
母はお酒を飲まないので、二人でペリエ(750ml 900円)にしといた。

お料理は三種類のコースのうち、一番お安いムニュ・ラピドコース(2,625円)を。
アキュイールのランチメニュー2009.10
これだとメインはお魚かお肉のどちらかを選ぶコースで、前菜やデザートの選択肢は無くお決まりで。


アミューズ2009.10
まずはアミューズとして、トリュフのなんとか(洋風茶碗蒸しみたいなもの)にパースニップとか言う白ニンジンの泡立てたものとパルメザンチーズせんべいが添えられていた。(←あぁ、もう雰囲気ぶち壊しのメニュー説明!でも内容を説明するとこんな表現…)

涼やかなガラスの器で供されたけれど、見た目を上手に裏切ってほんのりと温かく、極上の卵のとろろんつるるんが、舌の奥へと滑らかに滑り落ちて行くって感じ。
そこにカプチーノみたいに泡だった白ニンジン(白ニンジンの味の特徴は掴めなかったけど)がしゅわしゅわと混じり合う。
くずしながら加えたチーズのカリカリの食感も絡めとるようにして味わうこの一品は、もう絶品で夢心地〜〜〜!o(><)o
でもちょこっととしかないので、丼いっぱいとは言わんがお茶碗いっぱいぐらいの量食べたかった。
この日のメニュー一番のお気に入り。

サーモンのタルタル2009.10
前菜はノルウェーサーモンのタルタル。温泉卵を潰しながら一緒に食べる。
ハチミツとビネガーのソースはお好みで…と極少量添えられていた。
このハチミツは甘過ぎなく、なにやらフルーティーで味に変化をもたらせて美味しかったけれど、サーモン自体はあまり特徴を感じられなかった。
可も無く不可も無くといった一皿かな。わりと味が淡白だったので。


豚バラ肉2009.10
さてメインは私のが沖縄のなんとか豚のバラ肉のコンフィで、ソースは赤い野菜のビーツを裏漉ししていた。(コンフィとは低温の油でじっくりと揚げたもの)
さすが豚肉は、以前別のお店(「トゥールモンド」日記こちら)で食べた豚肉と同じように、脂身に味わいがあるなぁ…甘味すら感じるなぁ…と舌鼓。
でも「トゥールモンド」のほうがボリューミィでごちそう感があったなぁ…。
バラ肉でしかもコンフィなので油っぽさを抑えるためかビネガーを使用していたので、私好みの味付けではなかったせいもあり、「トゥールモンド」の方が気持ち一歩リード。

マナガツオ2009.10
一方、母のマナガツオは、皮がパリッパリにロースト(ポワレだったかな?)してあって美味しかった。
「マナガツオってちょっとクセがあるので家では出さないけどね」と母の言。
そう言えばランチなどではあまり耳にしたことないなぁ。
でも別に奇をてらった料理でなく、塩でシンプルに焼き上げていた。
緑色のカブの葉のソースが、青みとほんのりビター風味を添えてお魚の味を上手く引き立てている。
カブの身も少し歯ごたえの残したロースト加減が丁度良く、付け合せの野菜類の美味しさも手伝って、じんわり旨みを感じる料理だった。

ブラマンジェ2009.10
最後のデザートのアーモンドのブラマンジェは、生クリームとアーモンドの味の濃厚さも滑らかさも、申し分の無い出来映え。
溶けかけバニラアイスと一緒にとろ〜り感を楽しむデザート。
ブラマンジェってそれほど意識したことがなかったし、食べる機会もあまり無かったのだけれど、今まで食べてきた中で一番じゃないかなぁ。

「アミューズとデザートが気に入っちゃった」って行ったらシェフに失礼かしら。
それと、料理の腕も食材もお店の雰囲気も極上だけれど、たとえランチでもサービス料を7%しっかり取られるのが痛いなぁ。
サービスは心地良かったし、そりゃ記念日だとか何か特別な時には行きたくなるようなお店だけれど。

普段遣いのランチには、美味しいんだけどお値段に引っかかる…ってのが正直な気持ち。
だってフレンチのお店って他にもいっぱいあるもん。
同じ行くなら「トゥールモンド」に行っちゃうかなぁ…てのが今の気分だけれど、また別の料理を味わってみたら変わるかも。

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↑…てな感想だったのだけど、ちょうど『ミシュラン』でこの「アキュイエール」が選ばれたと聞いて、ちょっと追記してみた。

そうね、ちょっとおしゃれしてフレンチを食べる高揚感を味わうのに最適なお店だなぁ…と思う。
気取り過ぎてないので緊張することもなく寛ぎながら、でも背筋は正して食事を楽しむ雰囲気。
肝心の味は、もうちょっと味わってからでないと分らないと思ってたのに、『ミシュラン』に載ったらきっとしばらくは予約取れないだろうなぁ。
掲載されたせいで、もっと値上がりしたりするとますます行きにくくなっちゃうし。

それにしても『ミシュランガイド 京都・大阪』って、大阪のフレンチの名店が載ってないのが意外だった。何か裏事情があるのかしらん。
他にも接客が最低だった店が載ってて「えっ!?」と驚いたり、「トゥールモンド」が載ってなくて(お店の人には悪いけど)内心ホッとしたり。(だってお気に入りのお店が行きにくくなるとイヤだもん)

選択基準がやっぱりフランス人(外人さん)の視点だなぁ…とも思った。
イタリアン無視だし、関西の粉モン・うどん文化はB級グルメすぎたのかなぁ。
お店の評価って『ミシュラン』に限らず、やっぱり自分の目と耳と舌で確かめてみないと何とも言えないね。相性もあるしね。


「アキュイール」(フレンチ)[西天満]
大阪市北区西天満4丁目1-20 LeePlaza 1F  電話06-6311-2558
12:00〜14:00 、18:00〜21:00
月曜日休み(月曜日が祝日の場合は翌火曜日)
http://www.accueillir-osaka.com/index.html

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