
「hohoemi」、「草星」と立寄って、寺町通をぶらぶらした時に、洋酒使いが売りのケーキ屋さんを覗いてみた。
およそケーキ屋らしからぬ店構え。
奥へと延びる路地(ロージ)っぽい出入り口を抜けての入店。
とても狭く、秘密の部屋にでも入り込んだような不思議な雰囲気。
(隠れ家的な店作りは、谷四の「ショコラティエ・なかたに」を連想させる。)
客と店員は幅1メートル足らずの間口のカウンターを挟んで立ち、選ぶケーキはトレーに載せられて客の前にうやうやしく出される仕組み。
(「もったいぶった売り方だなぁ。」とは思ったけれど。)
その日用意されていたケーキ四種類のうち、洋酒使いの度合いを示すシャンパングラスマークがあるのは二種類だったので、その二つを買って帰った。
ケーキは細長い長方形のテイクアウトBOXに収められ、それぞれの説明書きのカードも一緒に添付して売るやり方は、初めて目にしたので興味深く観察した。
(繰り返しますが「カッコつけてんなぁ。」とは思ったけれど。)
カードは後でまたじっくり読めるので、楽しい仕掛けとは云えますが。
「ジャック・ローズ」(600円)という名の白いケーキはライム風味のカルバドス(リンゴのお酒)のムース、リンゴのコンポート入り。キラキラと赤いトッピングはザクロの実。
一口食べると爽やかで軽やかなお味にウットリ〜。
ムース・ケーキということもあってか食感もなめらかで、コンポートもリンゴの味をきっちり保ちつつとても柔らかで、お口の中でとろけていくのだ。
思ったよりもお酒が強調されていない点が意外だった。
アルコールの風味や苦味を際立たせるよりも、スィーツとしての味のバランスを重視しているのかもしれない。
もう一方のチョコムース・ケーキの「シャルトリューズヴェルト No.1」(540円)は、バジル風味のシャルトリューズクリームがどろ〜りトロトロと歯や舌に絡みつく。
文章表現は不味そうに書いてますが、チョコ好きならクーッっと唸りまくる美味しさであります。
ねっとりとしたチョコ・コーティングは他店と比べてもかなり多めで、しかも上質。
バジルは飲み込んだ後にフワッと漂って来るように控えめなので、邪魔することなくチョコの味わいの奥から変化球を投げて寄こす役割か。
どちらのケーキも見た目といい、美味しさといい、(それから小ささといい)、まるでギュッと凝縮された、ケーキの宝石のようであります。
売り方までもが、ジュエリーっぽいしね〜。
買う時は「気取っちゃってぇ〜。」と思ってましたが、ひとたび口にすると速攻脱帽する美味しさ。┏○ペコ
他のケーキも色々試してみたいもんです。
「ghost(ゴースト)」(ケーキ)[京都・寺町竹屋町]
京都市中京区寺町通竹屋町下ル西側久遠院前町667-1 電話075-222-8266
10:00〜19:00 火曜休み
*写真右側のケーキ、箱にべったりチョコがくっついて悲惨な姿です…

